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2023年8月2日

夏バテの原因はからだの冷やしすぎ!?夏の上手な過ごし方

「連日の暑さで、すっかりバテぎみ…」という方も多いのではないでしょうか。
冷房などで対策をしているのに「からだが、だるい…」と感じている方、もしかしたらからだを冷やしすぎているのかもしれません。
今回は、夏の上手な過ごし方についてご紹介いたします。

暑がりの人ほど要注意! 冷え過ぎない過ごし方
日本の夏は、気温だけでなく、湿度も高いため、過剰に汗をかき、体力を消耗してしまいます。
暑さで食欲が落ちたり、からだに必要な水分が奪われると、夏バテや熱中症など体調を崩す原因となるため、冷房の使用は避けられません。

しかし、「通勤電車やオフィスの冷房が寒い…」という女性は多く、上着やストールで冷え対策をしている方も多く見かけます。

このように冷えの自覚があり、対策をしている方はまだいいのですが、心配なのは、自分の冷えに気づいていない方。
暑がりだからといって、からだの冷やしすぎには注意が必要です。

からだが冷えているにも関わらず、冷たい飲み物ばかりを飲んでいると、胃や腸などの内臓が冷え、消化機能が低下します。その状態が続くと、からだが必要な栄養素をしっかりとることができないため、夏バテを引き起こす原因となります。

ご自身で、おなかの胃のあたりを触ってみてください。
「冷たい」と感じたら要注意!

おなかを冷やさないため、夏でも腹巻きなどで、お腹を温めることを意識してみてください。

最近では、薄手の素材のものもたくさん出ています。
ショーツと一体になっておなかの上までカバーするタイプもおすすめです。

夏の旬野菜で夏バテ対策!~夏の食養生~
日本では古くから「食養生」といって、からだが求める食事を正しく選ぶことで、健康を維持していくという考え方があります。
旬の食べ物は、その季節に起こりやすい不調を防ぐといわれており、夏なら「夏バテ」を防ぐものが多くなっています。

キュウリやトマト、ナス、レタス、スイカなど夏が旬の野菜は、体内に熱がこもるのを防いでくれるため、適度に摂りながら、からだを暑さに慣らしていくのも季節に合った食養生としておすすめです。

ただし、冷房が完備されている室内で一日の大半を過ごす方の摂りすぎには、注意が必要です。

もう既に夏バテぎみで、食欲がないという方は、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」で胃腸の調子を整えてあげるのもおすすめです。
「補中益気湯」の「中」は胃腸を指し、「益気」には「気」を増すという意味があります。胃腸の消化・吸収機能を整えて「気」を生み出し、元気を補う漢方薬の代表です。

【効能・効果】
体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:
虚弱体質、疲労倦󠄀怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒

強い日差しは肌の乾燥の原因に
汗で肌がベタつく季節でもありますが、実は、強い日差しは肌のうるおいを奪う原因になることをご存じですか?

その上、冷房でからだが冷えると、血行が悪くなり、肌に必要な水分や栄養が届きにくくなります。
強い日差しとからだの冷えで、実は、夏も肌は乾燥しているのです。
化粧のりが悪く、ファンデーションが浮いたようになるのは、汗や皮脂のベタつきだけのせいではなく、乾燥のせいかもしれません。
夏のスキンケアも保湿をしっかり意識することが大切です。

ぜひ、ご自身にあった夏の過ごし方をみつけて、元気に乗り切りきってくださいね!

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